みなさんこんにちは。
こだわり過ぎたブログ
今日はトイレの間取りについてご紹介したいと思います。


前回の記事でフルオートのトイレを作ろう!について紹介しているのですが、
もう少し詳しく説明したいので切り離してご説明したいと思います。


わたしが、トイレを作るときにこだわったポイントは以下です。
①全自動であること(別記事にて紹介)
②1Fと2Fにトイレが二つほしい
③お客様用トイレは【ゆったり】したい


という事です。
①については、別記事にて紹介していますのでそちらをご覧ください。
【近未来型】何から何まで全自動トイレ空間をローコストで作ってみる。


②1Fと2Fにトイレが二つほしい

お金をかければそれはそれはよいトイレが出来るでしょうが、
ローコストということは念頭に置かなければなりません。
どうすれば2個つけて安くなるかを検討しましょう。


チマタではこれをVE案と言います。
Value Engineering「バリューエンジニアリング」
⇒機能と性能はそのままで、値段を下げる


最高じゃないすか!
ただし注意しなければならないのは、VE案を誤ると
⇒CD案 「コストダウン」 となります。


機能も品質も下がっちゃダメよ
ということでVE案を上げていきます。


その1. 1階と2階のトイレの位置を合わせる!
toireiti
これ、意外とプランニングの時に忘れがちなんですが大事なんです。
トイレを作ると、汚水の配管をしなければなりません。
1階を基準として、2Fのトイレの位置はほぼ同じ位置に合わせましょう。


上の画像を見て頂けるとわかると思いますが、
全く同じでなくても構いません。
全然離れているところにしなければ良いです。


配管スペースの事を考えると、全く同じ位置だと窓に干渉しますので、
1間分(1820mm)から半間分(910mm)
ずれている方が良いかもしれません。


わたしは、配管スペースを1Fと2Fの間にもってきました。




その2. 1階と2階のトイレのグレードに差をつける 

利用用途を考えてみると、1階は自分たちもですが
どちらかというと【お客様】に使っていただくという感じですよね。
対して2階は夜寝る前で、使う頻度は少なそうです。


なので、1階は高級志向。2階はリーズナブルなもの!としておきます。
と、言ったもののさてどうすればいいんでしょうか。


値段に差が出てくるところは、トイレの器具です。
「高級」⇒ タンクレストイレ 「1階」
「一般」⇒ タンク一体型トイレ「2階」
となります。
金額で言うとおおよそ3倍ほど値段が変わってきます。


タンクレストイレは名のとおり、タンクが付いていません。
タンク一体型トイレ


タンクが付いていない分、トイレの本体がスッキリした形になり
デザイン度が非常に高いです。




TOTO「ネオレスト」





 LIXIL「サティス」
 


パナソニック「アラウーノ」


というラインナップです。


単純に、タンクレストイレとタンク付トイレの差は器具の価格差であると
お思いでしょうが実は違うんです。
タンクが付いていないので、別に手洗い器をつける必要があるんです


なので、逆にいうとタンク一体型トイレは非常にお得ということになるんですよね。
それじゃあ、どちらもタンク一体型トイレにすればいいじゃん!
て事になるんですが、一生に一度の高い買い物!


しかもトイレは毎日使うものです。
これくらいは贅沢をさせてもらいましょう!




その3. 【大本命】トイレを広くする

さて、今回の記事の大本命の技を紹介します。
一般的な日本住宅のトイレの大きさは【半間】のサイズが多いです。

木造住宅は1マスのサイズが910mmとされています。
これが2マス分の大きさですね。
910mmとかを「尺モジュール」と言います。

対してダイワハウス工業、積水ハウスなどの軽量鉄骨の家は
1000mm角が1マスになっており「メーターモジュール」となっています。
大手ハウスメーカーのトイレは同じ2マス分でも、実は9センチも広いんです。

なんか悔しいですよね~

ですが、実はウラ技があります。
カタにはまらず、少し広くしてみましょう!



ということで、具体的にウチが採用した間取りを紹介します。


wcheimen
2階のトイレは標準サイズとしましたので比較して頂けると思います。
910mm→1030mm
に広げてみました。メーターモジュールは1000mmなので、
それよりさらに3センチも大きいことになりますね!


そうです!大手ハウスメーカーに勝ったんです!!!
幅だけですけどね・・・。


もっと大きくすればイイジャン!となりそうですが、
限られた間取りをたとえ10センチでも無駄にしてはダメです!
大事に使いましょう!


トイレは、トイレットペーパーのホルダーとかリモコンがあります。
これが離れすぎると使いにくくなりますので注意が必要です。
最もこれについては、設計される工務店などで壁から40センチ~50センチ
に固定されいるので問題はないと思いますが。


「有効寸法」という言葉があります。
柱の真ん中から真ん中までの距離が先ほどの寸法になります。
壁の厚み分だけ部屋が狭くなるんです。


壁厚分は両サイド含めて130mmあります。
なので一般的な木造住宅ですと、1マス分は910mmなので
差し引くと780mmとなります。これが標準です。

今回のプランでは1Fをゆったりに変更しましたので
グリットを変則の1030mmとしました。
1030mm-130mm=「900mm」となり、通常より広くなりました!
この分は別記事で書きますが、お隣の収納を削っています。


どのラインか悩みましたが、玄関収納の出入りの幅とも関係してくるため、
ギリギリのところ、最終これで落ち着きました。
実はこれ、壁の位置の調整はほとんど金額に変化なくできるのが特徴です。
代償として隣の部屋が小さくなるってことですね。


細かいことを書くと、柱の位置、梁の構造などでできないこともありますので、
ハウスメーカーの設計さんに相談してみてください。


実際の使い心地としては、こどものトイレの補助の時に1Fと2F全然違う事に気付かされます!
ということは、将来私たちが介護してもらうときにも有利になる。ってことになりますよね。




なんということでしょう!!
大成功ですね


みなさんもぜひ参考にしてみて下さいね。